変化がある時?
エンジンは奥が深いです。
エンジンは走れば熱を帯びます。 この熱で金属は膨張し、整備時とは違います。 通常は熱膨張を考慮し、クリアランス(隙間)をある程度とって やる必要があるのです。
そのクリアランスを調整する薄いアルミがシムと呼ばれます。シム調整とはこのことです。
ほんのちょっとした調整がエンジンパワーを増したり、弱くなったりします。
そのエンジン(舟足)が大きく変わることが以下の四つと思います。
中間整備
使用休み明け
転覆
新ペラ交換
中間整備とは
非開催日に勝率が低いモーターを、整備士さんが整備を施すのが中間整備です。
整備士さんの技術力の高さがわかります。
整備をしてもどうにもならないエンジンが、この中間整備で、低調機がエース機並みに生まれ変わることもります。
クランクシャフト等の大きな整備からギアなどのシム調整等の細かい整備までを施しますが、中間整備後にそのモーターの勝率が上がると整備士さんも嬉しいので、妥協はしません。
整備士
開催中はボート・モーターの管理、選手からの整備上の相談に対してアドバイスを行ったり、機歴からのアドバイスや調整の質問等に答えます。
使用休み明け
競艇場の開催時に、抽選に漏れたエンジンはその節は休みになります。この休みで使われる時の気温等の変化でモーターが一変することがあります。
転覆
これはエンジンが水に浸かってしまいます。上でも触れたように、少しのことで大きく変わります。例えば4レースで転覆次走が7、8レースの場合は時間がありません。簡単な点検位しか出来ず、ダメージがある場合は最悪欠場になります。
少しのことで大きく変わることの調整をしている時間がない為に、大きく足落ち等がありますので注意して下さい。
新ペラ交換
レース中の破損やペラの寿命で交換します。
モーターの部品交換は選手が判断しますが、申請なく部品交換は出来ません。
ペラ調整は試運転しながら行うものなので、新ペラを支給された次レースまでに自身で調整を行う事になり、時間が限られてしまいます。転覆後にペラ交換は最低限の調整しか出来ず、かなりの確率で足落ちします。
モーター情報は重要だと思います。節と節の間の中間整備の情報はチェックして下さい。出走表に部品交換一覧、新ペラ交換、中間整備等が分かると思います。
このことから舟足が大きく変わる可能性のタイミングが分かります。